統計解析は パワフルなツールである

このブログでは,①なぜ統計解析をする必要があるか? ②統計解析の結果を正しく考察するにはどうすればよいのか? について基礎から実践的な解説していく.

1 度きり(1 個体だけ)の分析・観察では,対象とする特性がどのようなものであるかを明確に理解することはできない.特に生物では,工業製品とはちがって個体差が大きいため,対象とする集団(母集団)の特性を数値化することは困難であった.そのような理由で,生物の特性を数値化する科学的な手法として誕生したのが生物統計学である.このブログでとりあげるのは,小標本統計(1)と呼称されるサンプル数(標本数)が 5 ~ 30 程度でなんとか統計解析を可能にしているものである.

エクセル,パワーポイント,オープンソースのプログラム言語( Python・R )および ChatGPT – 4 は統計解析をするうえでパワフルなツールである.これについても実践的な解説をしていく.

 生物統計学のひとのプロフィール

元大阪公立大学大学院 農学研究科 講師  博士(農学)

生物統計学・情報処理演習を 20 年くらい 担当.

専門分野 野菜園芸学 生物統計学

・植物組織培養を用いた苗生産

・リアルタイム PCR を用いた遺伝子発現解析

・ドローン撮影画像を用いた識別 AI 構築

・Python・R・エクセル・パワーポイント を用いた統計解析