P 値の書き方

P 値の記載方法

このブログでは,P 値についての解説はしていない.P 値は 有意性検定(NHST:Null Hypothesis Significance Testing)において閾値となるので,どのような記載をするかは統一しておいたほうがよいと考える.私は 20 年くらいは P = 0.003 (P イタリック・大文字)の記載法をとっていた.この P 値の根拠は,ISO規格に関する統計用語では、「P 値」の「P」は大文字のイタリックで表記されることが推奨されていることによる(1).

(1) 清水信博 もう悩まない!論文が書ける統計 2040 オーエムエス出版 P.27

ChatGPT – 4o と P value

ChatGPT – 4o は,P value に決まったスタイルはないとし,Natureスタイルガイドとして P (イタリックなし大文字)value (1),APAスタイルガイドとして p (イタリック小文字)value(2),GraphPadでは P (イタリックなし大文字)value (2),Science では P (イタリックなし大文字)value (3) としている.

(1) nr-reporting-life-sciences-research.pdf (nature.com)

(2) https://www.graphpad.com/support/faq/how-to-report-p-values-in-journals

(3) https://paperpile.com/s/science-citation-style

最近出版された書籍

川瀬・松田(2021)は,p (イタリックなし小文字)を使うジャーナルが多いとの記述がある.そして,P 値をどう記載するかは,自分が関係するジャーナルの記載方法にあわせるとしている(4).

(4) 川瀬雅也・松田史生 2021 生命科学・生物工学のための間違いから学ぶ実践統計解析 R・Python によるデータ処理事始め 日本生物工学会 編 近代科学社 Digital P.41 – 43

このブログでの記載方法

このブログでは,Nature および Science のあわせて,今後は P < 0.0001 という記載法にする(P は大文字でイタリックではない).

まとめ

(1) P value の記載法はジャーナルによってことなり,p,p,P,P,などで示される.

(2) このブログでは P = 0.231 のように,P はイタリックなしの大文字 で統一する.