
多重検定(多重比較)
この投稿は 未完成のVer. 1 スチューデントの t 検定では,対照と処理の平均を比較することしかできない.生物学関連の研究では,対照と処理の 2 群だけの平均を比較することはとてもすくない.多くの場合は,対照,処理 1,処理 2,処理 3 くらいの平均値を比較し,いずれの集団(群)の平均が統計的に有意な差を認めてよいかを問題にしている.スチューデントの t 検定を繰り返して,統計的に有意な差がある集団の平均をみいだすことは,多重性の問題が起こるので利用できない.平均を比較するたびに第 1 種の過誤が大きくなるので,これを補正するように提案されたのが多重検定である.ダンカンの多重検定は使えない筆者が学生時代(1980 年代初)には,多重検定とえば,まだ,ダンカンの多重検定(Duncan's multiple range test)が使われている論文が存在した.しかし,現在においては,ダン...